アルファロメオ・アルファスパイダー(6MT)の円熟の極み
アルファロメオのオープンモデルは概して息が長い。先代の「スパイダー」は、「デュエット」の名でデビューしてから実に28年の長きにわたって生きながらえたし、代わって登場した新世代スパイダーも、1994年のデビュー以来すでに10年が経過した。
技術革新の激しい現代にあってはそのこと自体が稀だが、その間当然のように襲いかかってくるメカニズムの旧態化に対して、大小様々な改良で対抗してきた。主なところではエンジン、とりわけ“名機”の誉れ高いV6への切り替えや、ソフトトップの電動化などがそれ。細かいところでは、時代の進歩に合わせてデュアルエアバッグやEBD付きABSなども随時採り入れてきた。